【小川山】マラ岩レギュラー5.10c

こんにちは〜やまびとです。

今日は小川山の初心者超人気ルート、マラ岩のレギュラー5.10cについて書きたいと思います。

このルート、去年の8月に初めて外岩に連れていってもらった時にトップでトライさせてもらって、見事に敗退したルートです。

なんとか上から1ピン目まで繋げたけれど、結局上のスラブが登れず、日も暮れ始めたのでロープで引き上げて回収しました。

その岩のてっぺんから見た夕陽と絶景は心に深く刻まれたものです・・・悔しさと感動で、あれ以来ずっとリベンジを心に生きて参りました。

そして遂に訪れましたリベンジ・モーメント。

前回はマラ岩南側からのアプローチでしたが、今回は妹岩の間を行く北ルートでアプローチ。どっちがいいかはわからないけれど、今回の方がずっと楽に感じました。

後でパートナーのビレーのためマラ岩南面も往復しましたが、記憶ほどに険しいルートではなかったみたい。前回は、とにかく全てが険しいという記憶しかなく^^;

この日は平日金曜ということもあって、誰もいません。(前回もいなかったけど)

アップは、マラ岩すぐ上のセンター試験5.8と卒業試験5.10bで済ませました。

この2つも私にとっては初めてだったのですが、花崗岩の岩質に慣れるのにいいし、上からの眺めも最高。

さていよいよレギュラー。

パートナーさんがマスターで先に登ります↓

マラ岩レギュラー

パートナーさんは、上のスラブで直登はできなかったそうで、左迂回してトップアウト。

降りてきて再度スラブ部分だけトライしてましたが、直登はできなかったそう。(ビレイヤーには見えない)

それを聞いて少しアセるやまびと。

怖さもあるけれど、いってみないと始まらない。

足を滑らせてしまった1回目

1ピン目はプレクリで始めました。岩の間でY字にまたがって蹴るスタート。

そしていざ登り初めてみると、なんと登れる!

ホールドもちゃんと見つかるし、持てる。力も入れなくても持てるし、前回のように不可能に感じたムリな姿勢になることもありません。

ムーブを探らなくても、自然にスタンスが見つかる。

成長してるよ自分!

パンプすることもなく、しごくリラックスして、ランナウト前の8ピン目まですぐに到達しました。

そこで、まだランアウト領域が始まっていないにもかかわらず、次のホールドがやや遠くて、スタンスを探っているうちに足を滑らせて落ちてしまいました。

次のピンが遠いからとビビりすぎて踏み出す勇気がなかっただけで、情けない。

気を取り直してそのまま遠いホールドで引き上げて、ランアウトしている領域をいくと、そこは全然難しくありませんでした。

問題は最後のスラブ。

左に出ようと思っていたのですが、それもなんか面倒な感じ。

最終点はすぐ上だし、そのまま直登することにしました。

僅かなカチとガス的に持てる岩の膨らみなどを利用したら上がれる気がしたので、そのまま足を岩表面にのせて上がっていき、左足を慎重にガバに。

そこで立ち上がれば終点に届きました。

上部のスラブ部分は下からは見えない

なかなか勇気はいったけれど、なんだ登れるじゃん、という感じで満悦して帰還した1回目。

ホールドがありすぎて迷う

2回目は1回目を繰り返せばできる、と踏んでいたのですが、実はそうも単純ではありませんでした。

少し休憩して再度トライ。

全く同じルートを登っているんですが、ん?なんかさっきと勝手が違うぞ?

持っているホールドが前と違う気がする。

確かに同じようにスイスイ登れはするんですが、ホールドがありすぎて、もはやどのホールドを持っていたか覚えておらず。

でもどれも持てないことはないので、ちょっと苦し紛れでも登れてしまうのです。

そんな感じで最後のスラブ部分までたどり着きましたが、ここでもさっきと勝手が違う。

さっきはホールドを知らなかったにも関わらず、そのまま直登できそうな気配があったのに、今回は怖さの方が勝っている感じ。

長時間あーでもない、こーでもない、を繰り返して、結局勇気を出して足を上げていくことにしました。

ところが、足順がさっきとはまるで違う。

さっきはガバに左足を上げたのに、今回は右足になってしまいました。どうしたことか。

まぁ、それでも登れたのでよし。

最終点にロープをかけて、頂点にまたがりました。

あぁ気持ちいい!

この景色を撮るためにiPhone も持って上がったのですが、このパノラマは収まりきらない。

これですよこれ、こんな気持ちは、ボルダリングでは味わえないんですよ。

と、しばらく酔いしれておりました。

ただの5.10cなんですが、でも登る悦びって、グレードはあんまり関係ないなと思います。

限界グレードをギリギリのムーブで決めて、降りてきて再現できないかも、って思うより、いろんな登り方を発見しながら登れるけど、決して楽ではない、そんなルートは楽しい。

なにより、自分が思っていたより成長できていたことを確認できた機会でした。ウレシイ

(真夏と比べてコンディションが良かっただけかもしれないけど)

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