こんにちはー やまびとです。もうすっかり秋ですね。いかがお過ごしでしょうか?
やまびとは、なんと最近車が納車されまして、毎週末、どころか平日も休みをとってキャンプやクライミングに出かけてしまっております。
車があると、本当に人生が変わりますね笑。行きたいところ、やりたいことがいっぱいで、時間が追いつきません。
さて、今回は初の八ヶ岳について記録しようと思います。
八ヶ岳は長いこと行きたくて計画していたのですが、バスの予約を事前にしなくてはならなくて踏ん切りがつかなかったり、そのうちコロナになってしまったりで、機会がありませんでした。
ところが車があるといつでも行ける!緊急事態宣言も解除されたことだし、とふと思い立って行ってみました。
ヤマレコで適当に線を引いて作成した内容は:
いつ | 2021年10月7~8日(平日) |
どこ | 赤岳(2,899m) 阿弥陀岳(2,805m) |
旅程 | 美濃戸口(10:00) ー 赤岳鉱泉(12:30)テント泊 ー 赤岳鉱泉出発(翌日07:00) ー 赤岳(09:10) ー 阿弥陀岳(11:00)ランチ ー 美濃戸口(14:10) |
装備 | テント |
予算 | 八ヶ岳山荘駐車場代:500円 x 2日 赤岳鉱泉 テント泊:2,000円 ランチ:800円 夕食:2,500円 風呂:1,000円 延命の湯 800円 |
事前に赤岳鉱泉に電話をして、夕食だけ予約を入れました。赤岳鉱泉で、あの有名なステーキの夕食を食べたかったので。
小屋泊か迷ったのですが、やはり一人のスペースが欲しいし、アルプスのテント山行の予行練習も兼ねてテント泊にすることにしました。
装備はいつものテント装備ですが、今回は初めてISUKAのAIR810EXシェラフを持参することに!実は買ったのはもう3年前の話なんですが、計画がキャンセルになって以来使用したことがなく、今回初めて携行することにしました。
ISUKA AIR 810 は、なんと-25度まで厳寒期の山岳使用にも耐えられるというモデル。買った当時はめちゃくちゃリサーチしてこれに決めたのですが、月日が流れてなぜこのモデルにしたのか覚えていません。。。レビュー記事は使ってから、と思っていたら、機会を逃してしまいました。とにかく、軽量、ハイパフォーマンスは間違いなしです。
この時期の赤岳でこんなシェラフが必要なのかというと、全く必要ありません。いつものモンベルのダウンハガー#3で十分かと思います。私のように寒がりの人は、ダウンジャケット、ダウンパンツを着込んで寝るのが良いでしょう。
ではなぜISUKAを持ち出したかというと、あまりに大きいのでザックで運べるか試してみたかった、というのと、この後の車中泊で使いたかった、という理由です。
先に結果から言うと、
- 大きさは全く問題ありませんでした。ザックに縦に入れてちゃんと収まりました。下の方にいれると圧縮されていいかも。むしろザックの形が良くなった。
- ザックの合計重量9kgで問題なし。(ただ、食料は小屋に頼ることにして、ほとんど持参していません。)
- 暖かさバツグン。途中から暑すぎて掛け布団にして寝ました。

やっぱり寒さで目覚めないのは、一番ですね。
と、いきなりシェラフの話をしてしまいましたが、登山記録の方に戻りたいと思います。
美濃戸口到着は朝9時半ごろ。
八ヶ岳山荘で駐車場代を二日分払って、ストレッチなど準備をして歩き始めたのが、ちょうど10時でした。

美濃戸まで車で行くことも考えたのですが、荒い道だというので様子見。(実際はそんなに荒くなさそうでした。車高があれば十分走行できるかな)。プラス、阿弥陀岳経由だと美濃戸口へ降りてくることになります。
でも、実際この山行をしてみて思ったのですが、特に訓練目的でなければ、テント装備で歩かず小屋からピストンした方がよいかも。赤岳も阿弥陀岳も、結構上り下りが険しいです。ガレキ道でバランスも崩しやすいし、なるべく軽装で行く方が楽しめると思います。
さて、美濃戸口から赤岳鉱泉までは、ほんの3時間弱程度の道のりです。

ところどころ紅葉が始まっていて、目を楽しませてくれます。
ずっと歩きやすい林道を行き、最後に少し山っぽい上りがありますが、北沢沿いにずっと歩いて、小屋には12時半ごろに到着。ここまでは特に高山に来た、という感じはありません。

ここでテント泊代、夕食台などを払って、テントをたてました。平日なのでとても空いています。
そしてランチにカレーを注文↓。ウマイ!

今回は、ランチ、夕食は小屋でいただくことにして重量をかせいでいます。
時間があれば硫黄岳へ行ってみようかと思ったのですが、お風呂が午後4~6時、夕食が6時とのことで、このままゆっくりすることにしました。今回はのんびり山行が目的なので、あんまり詰め込まないで次回に持ち越すことに。
携帯の電波もないし、やることがないのでテントの中で休み、4時にお風呂へ。お風呂は石鹸などは使用禁止されています。めちゃくちゃ熱く沸かしていただいていて、水を入れながら入りました。これは相当温まって、その後外で過ごしてもずっとポカポカでした。
一気にリラックスして気持ちよくなったので、日記をつけながらハーフボトルワイン。

夕日を眺めながら至高のとき。やがて陽も沈みすっかり暗くなった時にちょうど夕食どきになりました。

そして用意されていたものは↓

これはすごい。期待以上です。スープやご飯はおかわり自由で、どれもめちゃくちゃ美味しい。ご飯はおかわりいただきました。
ゆっくりいただいて、満足して外に出たら、満点の星空。天の川もくっきりと見えます。
星空の下でワインを終わらせ、寝る支度をして9時には就眠。幸せな日でした〜。
ここまではあまり高山ぽさのない普通の山の景観だったのですが、次の日から景観が変わります。
朝は6時ごろ起床。朝ごはんを食べてテントをたたみ、7時ごろには出立しました。(次回行くとしたら、テントは置いてピストンするかな。)
最初は行者小屋へ向かい、そこからどんどん高度を上げていきます。
森林限界を過ぎると視界は一気に開け、高山らしい景観になります。

風も強くなり、阿弥陀岳分岐で日陰から出て、ここから太陽に向かって登ることに。

いや、しかしいい天気です。そして赤岳の壮観さよ。

文三郎尾根分岐までは、テントをかつぎながら慎重に足を進めたのですが、そこから岩場になって、やや心配になってしまったやまびとはここでザックをデポすることにしました。結果としてはそのままでも問題なかったと思うのですが、、、
ここから赤岳山頂まではすぐです。身軽になったし、岩場は楽しい。

サクサク登ってあっという間に到着。そしてふと振り向くと、なんと富士山。

山頂は360度パノラマで、どこを見ても絶景でした。ラッキーだなあ。
時間はまだ9時ごろだったので、先を急いで阿弥陀岳に行くことにしました。
この分岐からの傾斜が結構怖そうだなあと思っていたのですが、慎重に降りて行きます。

そして実際、少し焦ったのが、中岳を超えて阿弥陀岳への登りの険しさ。
登りはいいのですが、これはテントを背負って下れるのか?という疑問がわいてきます。しかも、降りは向こう側で、より険しくなっている可能性もあり。
一瞬引き返そうかとも思ったのですが、未だ見ぬ道を恐れて尻込んでいては何も為せぬ(何を成すんだ?)。ということでただ登り続けました。怖くて下りたくないし。
そんなこんなで到着した阿弥陀岳もパノラマの景観です。心を落ち着かせるため、早いランチとし、ちょっと休憩して反対側に下る心を決めました。

相変わらずの絶景だが。。。降りる先が見えないハハハ (°▽°)
が、行ってみると険しい岩場には黒いロープがかけられており、これをつたって降りればよく、予想外にもめちゃくちゃ楽に降りれました。

しかし傾斜がなだらかになるとロープが消えてしまい、しかもガレキ道で、むしろここが危険地帯。
何度かバランスを崩しかけながらも慎重に降り、やがてなだらかになり林の中に入っていきます。途中不動清水で水を補給して、ひたすら歩き続けて、美濃戸口に帰り着くころには足の疲労もいっぱいになっていました。
帰着時間は14時過ぎ。無事下山です。
この日はここから温泉に行ってスーパーで買い出し、さらに瑞牆でキャンプをする予定。
天候に恵まれ、赤岳鉱泉も赤岳も素晴らしく、十分に時間を持って降りてこられたので、たいへん満足な山行になりました。
ちなみに行った温泉は、小淵沢の道のえきにある延命の湯です。キレイで良かったですよ。
ご参考ください。ではまた次回〜。