【百名山】涸沢カールから北穂高岳へ 〜その2

【百名山】涸沢カールから北穂高岳へ 〜その1からの続きです。

涸沢入り2日目、5時過ぎにモルゲンロートが始まると教えてもらったので、朝は4時半ごろに起床して準備。

ごつごつ岩の上ですが、ザックをエアマットの下に敷いて、結構心地よく眠れました。

コーヒーを淹れて卵を焼いて朝食にしていると、始まりました。

涸沢カールのモルゲンロート

陽が静かに涸沢カールへと降りてきます。いとうつくし。

昨日の高校生団体の引率の先生が、親切にコンパネとテントスペースをお譲りくださいました。テントまで運んでくださり、山の人は親切な人ばかり。ありがたやありがたや。

新しいテントスペースは平らにならされているし、コンパネがあるのとないのとで、全く居心地が変わりました。

さて、6時過ぎ、準備を終えて北穂高岳へと向かいます。この上ない晴天。

装備は、アタックザックとヘルメット。

ちなみに今回の山旅はプラティパスのハイドレーション・システムを使用していますが、これがないと熱中症になったんじゃないかと思います。猛烈オススメです。

陰のない登山道で、気温は高くないはずだけど、とにかく暑い。

短時間で高度はどんどん上がり、次第に涸沢ヒュッテとテント場は小さくなっていきます。

登りは、クライミングとまではいかないけれど、それなりの急登で、手足を使って登ります。トレッキングポールは置いてきて正解でした。

トレイルには、おびただしい数のマルバツが描かれています。これがないと、本当にすぐに脱線してしまいます。マルは正しい道、バツは踏み込んではいけない道です。

きっと遭難した人たちの迷いどころを一つ一つマーキングしてくださったのだろうな、と感謝感謝。

マルが見えなくなったら、即引き返すべきです。

1時間も登ると、もう雲の上の天井の世界。

空気が薄くなって、奥穂高への分岐点を過ぎると、すぐ北穂高岳の山頂に出ます。

槍ヶ岳だ!本当に鋭く点を刺していました。

山頂のすぐ下段が山小屋になっています。

本当の絶景は山小屋の向こう側だよ、というのを昨日教えていただいたので、槍ヶ岳の方に出ます。

すると、おそろしく岳々しい山様が・・・。しかもここを人が登ってくる。

地図上でもこのルートは危険マークがすし詰めになっていて、いやはや、今日のところは遠慮しておこう、と小屋に引き返してしばし休憩しました。

一リットルの水をほぼ飲み干してしまったので、200円で水補給。水が買えるのがありがたい。

ここから、涸沢槍を経て穂高岳山荘へ行きます。

稜線は本当に鋭く、東側を行ったと思えば西側を降り、稜線の頂点に立って東西の景色を均等に眺望することができます。

北穂高までの登りよりも一層険しくなり、一歩足を踏み外せば、滑落しかありません。

高所恐怖症でなければ大丈夫だよ、と昨日教えてもらったのですが、その意味が良くわかりました。

とにかく、楽し過ぐる。

稜線には前を行く人たちが手と足を使って垂直に登っていく。険しい岳が眼前に大きくそびえ、頂上に達すると、次は鎖の急下降を、岩の切れ目の足先を忍ばせて降りていきます。

もうすぐ涸沢槍だというあたりで、息が絶え絶えになってきました。高山の影響が出てきて、少し動くだけで息が切れ、休み休み進むしかなくなってきます。

ちなみに、ヘルメットは必須です。涸沢より上はヘルメット推奨、とのことですが、数年前まではそんなことはなく、ヘルメットをかぶっている人はそんなにいなかったそうですが、絶対必要と思います。石が落ちてこなくても、岩で頭をぶつけてしまうこともあり得そうなルートもありますので。

やまびとがいろいろと迷った末、購入したのはペツルのシロッコ↓。

160グラムと超軽量で、頭のフィット感も抜群で、本当に装着していることを忘れるくらいでした。日よけのためノースフェイスのお気に入りハットを下にかぶってもいましたが、全く問題なく。おすすめです。

涸沢岳は穂高岳山荘のすぐ側にあって、やはり鋭く切り立っています。頂点に座ると、すぐ後ろが切り落ちている感じ。

そろそろと身を低くして歩かなくては不安なほどです。

穂高岳山荘は、広場がそれなりに広くなっていて、味のある石のテーブルや椅子があり、そこでお水をさらに200円で買ってランチにしました。

テント場はこんな感じ↓。ヘリパッドもあります。

この先、奥穂高方面に同日行った男性が転落死したとのニュースを後日聞くことに。やはり危険なところなのだなあ、と自然への畏敬を感じます。

やまびとは、ここからザイテングラート方面へ涸沢まで戻ります。

雲の動きも速く、雷雨が来たらどうしようか、と不安だったのですが、どうやら天気は晴天のまま変わりそうにありません。

ザイテングラートから、涸沢小屋方面とテント場方面に2手に別れる分かれ道がありますが、石畳道と呼ばれるテント方面を選ぶのが良いと思います。

もう一つの道は行っていないのでわからないのですが、石畳道は、本当に石が畳のように敷き詰められていて、とても歩きやすいです。

ザイテングラート上は浮石ばかりで足が相当疲れたのですが、石畳道は飛ぶように歩くことができました。

テント場に帰り着いたのが午後2時半。

洗濯物をしてゆっくり休憩〜。やっぱりコンパネがあると全然ちがうわ。ありがたや。

そして夕飯は、昨日購入しておいたおでんを温めました。

ビールでほんのりすると、やはり睡魔に襲われて、この日も6時には寝床に入ってしまい、そのまま朝まで目が覚めませんでしたー。

次の日の朝も、モルゲンロートで朝食。幸せだ。

テントをたたんだテン場とコンパネのようす↓

名残おしかったけれど、上高地へ戻るため、6時過ぎには涸沢を後にしました。

アディオス、涸沢カール。またすぐ来るよ!

行きと同じ道を帰って(高度が下がると涼しくなっていく気がするのは私だけ?)、上高地の小梨平キャンプ場に到着したのはお昼前。途中クマさん出没。私自身は見ていないのですが、すぐ前をいく人が笛で追い払ってくださいました。みなさんも気をつけて!

小梨平キャンプ場は山の日で混んでいて、テントのスペースを見つけることも大変だったけれど、涸沢でご近所さんに教えていただいたように、山の景観が美しい川辺近くになんとかスペースを見つけて張りました。

小梨平キャンプ場は、お風呂や食堂、種類豊富なお酒が並んだ売店、携帯電話の充電サービスなど、とても行き届いています。

お風呂ですっきりして午後はお散歩。夕飯は食堂で、と思ったけれど、売店に生卵や野菜、冷凍肉やらラーメンなど豊富なキャンプ食料があるのを見て、川辺で調理することにしました。

嗚呼、幸せ。

上高地に帰ってきて、改めて天気予報を確認すると、次の日も晴れに変わっていました。

これはもう焼岳に行くしかない!

というわけで、次回は焼岳エントリー。こちらでぜひご一読くださいまし→【百名山】焼岳 〜穂高連峰の岩稜を一望

 

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