ワイン第3回目です。
今回は、ワインテイスティングについて書きたいと思います。
過去の投稿もご参照ください。
第1回目:ワインラベルの読み方
第2回目:ワインの選び方 産地と品種からみてみよう
さて、ワインテイスティングは、見た目、香り、味わいの3段階でおこないます。
ワインによっては、最初口にした時のアタックで、チェリーのように強い果実を感じたり、ローストされた種のような香ばしさを感じたりすることはないでしょうか。
一口飲んだだけで深みまで分析するような技は、修練しなくてはできないものですが、ちょっとした知識でワインを何倍にも楽しむことができるようになります。
ワインの見た目
ワインをグラスに注いで、白い壁をバックグラウンドに少し傾け、外観をチェックします。
まずは色合い。
熟成しているとレンガ色、若いと青みがかかっています。
透明度も重要です。私は濃厚なワインが好きなので、たいてい透き通らない黒紫色を観察します。
ポリフェノールなどが少ないと、透明度は高くなります。
アルコール度やエキスの度合いをみるには、ワインをグラスにそってすべらせ、粘性をみます。これは、見ていてけっこう楽しいです。
最後に、ワイン表面の輝きによって、ワインの味の純粋さをみることができます。
ワインの香り
香りは、かんきつ類やベリー類などの果実や皮、花、チーズ、キノコ、落ち葉、土、革、紅茶など、さまざまなものに例えられます。
樽香やローストされた香りも。
どうしてブドウ一つからそんなにたくさんの種類の香りがでてくるの!
と思ってしまいますが、それは、ワインの香りは複雑で、製造工程に依存しています。
まず、ワインをまわさず、第一香をかぎます。
そのときに感じるのが、使われているブドウの品種による香りなのだそうです。
このときのアタックの強さを感じ、甘さや爽快感を、くだものや花、スパイスなどにたとえます。
次に、ワイングラスをまわして、ワインに空気を含ませます。
すると、ワインが発酵している最中に作られた香りの成分が出てくるのです。
このときは、乳製品や種、花の香りなどに例えます。
ワインが樽の中で熟成している間に生じる香りは、ワインを注いでから半時間くらい後にもう一度かぐとでてくるようです。
しかしそんなに待ってられませんので、第二ステップのあとには味わいましょう。
ワインの味わい
口に少量含んで、まずアタックを感じます。
フレッシュ、穏やか、などの第一印象です。
そして、甘み(ブドウ糖)や酸味(リンゴ酸、乳酸)、苦み(ポリフェノール)、渋み(タンニン)のバランスを味わいます。
その味わいのまとまりや濃度も大切です。
ワインを舌にのせながら、空気を少し吸い込むと、ワインに空気をふれさせた時の味わいや、口の中での香りをチェックできます。
そして最後に、余韻を分析します。
強さや長さもワインによってそれぞれ。ここで新たな味わいが生まれたりもします。
ワインテイスティングの総括
テイスティングのコメント欄には総括を書くところがあります。
ワインの熟成度やヴィンテージのよしあしなどを書くのですが、ここまで書けない、という場合は入手元とか感想を書いてみてください。
以上が、簡単なワインテイスティングのステップです。
あのときのワインはこんな味だった、ということが憶えられるようになるためには、まず果物や野菜、花などの香りをかぐ習慣をつけてみるのも一つのアイデアかもしれません。
ご自宅で楽しまれてもいいし、旅先でワイナリーによってみて、ワインテイスティングなどトライしてみてはいかがでしょうか。
[…] 次回は、ワインテイスティングの仕方をお話しします。 […]