両神山でテント泊 ー 七滝沢ルートを登ってしまったよ

こんにちは。やまびとです。

今年のゴールデンウィークは晴天続きで気持ち良かったですね。やまびともテントをかついで奥秩父にある両神山に行ってきました!

いつ 2017年5月初旬
どこ 両神山(1723m)
旅程 (1日目) 東京発(5:30ごろ)
ー 三峰駅から日向大谷口行きバス(8:55出発)
ー 日向大谷登山口発、七滝沢コース(10時ごろ)
ー 清滝避難小屋テント場着、ランチ(12:30)
ー 両神山山頂(15:00)
ー テント場泊
ー 下山(9時ごろ)
装備 テントと虫除けスプレー(軍手があればよかった)
予算 往復:三峰駅までと日向大谷口までのバス

両神山は群馬よりの山なので、奥秩父でも東京からはやや遠め。日帰り登山もできるけど、今回は山泊がしたくて計画しました。

早起きして三峰駅から9時前のバスに乗車しましたが、さすがゴールデンウィーク、登山客でいっぱい!

よし、これならばテント場で一人になることはなかろうと心の中でほくそ笑みますやまびと。
(ネットでよくテント場で一人になるのが怖いなら山いくな、みたいなコメントをよく見かけますが・・・正直怖いことはございます)

さて、10時ごろに日向大谷登山口から出発。最初は団体さんがなかなか追い抜かせてくれなくてのんびり山行でしたが、ほどなくして人影はなくなり一人になります。

はて、ゴールデンウィークの100名山ならぬ静けさ。降りてこられる方はポツポツいるのですが。

そんな中、美味しい山の空気と滝の清らかな音に聞き入りながら軽快に登っていたのですが・・・ほどなくして、なかなか険しい岩場や、巨大な岩がガラガラ落ちていく山肌の崖を登山道がようやく這っているような急登が現れます。

そしてその急登がさらに急登になります。そしてさらに急登に・・・。

道幅はせまく、崖の下の方に向かって傾いており、ひとつ目眩がして足を踏み外せば山肌をとめどめもなく滑り落ちてしまうでしょう。

しかも道の脇には大きな石がゴロゴロしており、下りの人がすぐ上で間違えて踏み落としてしまった石が私の頭の上から目の前に落下、そしてバウンスしてはるか崖の下へと転がり落ちてゆき・・・・!当たっていたらひとたまりもないじゃないですか。

その方は何度も謝ってくださいましたが、これは危険です。

しかも登りが尋常でない傾斜。ウィーキングポールは持っていない私ですが、ほぼよつんばで息を切らしながら登ります。

赤いテープは見渡す限り相当数はられていて、迷いようがない明らかな登山道です。

不思議なのは時間で、いつものペースならテント場にもう到着しているはずの時間になっても、まだ「清滝避難所まで 1.6キロ」とか「0.6キロ」とかいう標識が現れて、なかなか到着しません。

やや違和感を覚えながらも、目的地に向かう標示も鮮明であるし迷いようのない1本の登山道で人も降りてきますから、特にコンパスを取り出してみるということもせずに突き進みます。

最後の岩場などはクサリが基本。別に命の危険を感じるロッククライミングではないですし、登れるのは登れるんですけど・・・普通の登山者向けの山をイメージしてきたやまびとは、正直意表を突かれております。

さて、この謎の正体は、コースの終了地点で明らかになりました。

登山道のてっぺんでシニアの男性が立っておられます。

男性「このルート、やっぱり危険ですかね?」

私「え?(他にどのルートが?)東岳とか西岳経由でいらしたんですか?あっちの方が相当キケンですよね?」

男性「いえ私は普通の表参道を」

私「え?そんなルートが?

マップを見比べますと見向きもしなかった点線ルートが!要するに、私は通常のルートではなく「七滝沢ルート」を登ってきていた、というわけです。(←アホ)




思い当たる節はあります。なんか分岐点があった気がするんですよね。でも「両神山山頂→」とか書いてあったし、「中級者向け」難度高しみたいな注意書きもあったんだけど、登山地図の別冊にも中級者向けとあったのでそんなもんだと思ってしまったわけです。

まあ、私みたいな人間がいるから、よく「登山道から知らずに外れて遭難される方が〜」という文章をよく見かけるわけです。目印がわかりやすかったのはありがたいことです。今後気をつけます。(といいながら、よく登山道から外れて引き戻します)

だけど七滝沢コースに迷い込んだのは、なかなかのものでした。きつかったけれど滝あり急登あり岩場あり、期待していた以上の登山を経験できました。

まあテントかついで登ることはもうないでしょうけれど。

そんなこんなで清滝避難小屋のテント場にたどり着いたのは12時半ごろ。小屋の裏側にすでに数張。

テント場は段々になっていて、一番上のスポットがあいていたのでテントを張って山ランチに。

くつろいで2時ごろ。山頂の往復はコースタイムが3時間程度なので十分時間はまだあります。

というわけで、両神山山頂へ出発。さすがゴールデンウィークで家族連れから団体の方まで登山道は賑わっておりました。

山頂までの登山道も木々の根や岩のクサリ場なんかもあって、山の自然の中をいく面白みに満ち溢れております。

山頂には3時ごろに到着!狭い!が人はほどんどいなくて素晴らしいパノラマの眺めです!!

山が波打っている。

しばらく岩の上で景観を満喫していると、聞き覚えのある声が・・・。ナント昨年の山仲間でした。数ある日本の山の中でこの時間に再開する偶然。こんなこともあるんですね。

登山道では修行僧の方々にも会いますし、神様の存在を感じずにはいられない山。

さてテント場に戻ってゆっくり夕食とします。お隣のご夫婦は食材を切ってお鍋や炊き込みをしてらっしゃいます。じゅうじゅう何かを焼いていらっしゃる方も。イイナー、でも私のアルコールストーブではお湯を沸かす以外はやや厳しいカ。

日暮れ前にはもうテントの中。日記を書いてKindle読んで7時ごろには就寝しておりました。

やや寒い。5月だからと侮りすぎたか。

夜は星を見に出る予定だったのですが、せっかく温まったテントから出る気になれず、見逃しました。

朝は外がすっかり明るくなって、夜にはシンと止んでいた鳥の鳴き声があたりに響き始めてから起き出しました。昨日は虫がすごかったのですが、朝にはすっかりいなくなっています。寒さで死んでしまったんですかね。

快晴。高い木々に囲まれた山肌にあぐらをかいてとる朝食、最高です。




もう一度山頂に行こうか迷ったのですが、食事用のアルコール燃料がつきてしまったので、朝はのんびりテントをたたんで、ゆっくり下山することに。

テント場は奥にもスペースがあって、こちらはもっと開けた崖の上で広々としています。来たときは気がつかなかったのだけど、今度来るときはここに設営しようかな。

下りは通常のコースで。七滝沢は下りで行く人が多いみたいですね。まあ納得です。でも下行く人の頭の上に石を蹴落とさないようにくれぐれも気をつけてくださいまし。

普通のコースも、沢をわたったり、美しい景観に面白い登山道もあって素敵です。しかし早朝から相当数の登山客が登ってきていて、七滝沢とは比べものにならない賑わいよう。

藤沢の滝にもよりました。滝はつまらなかったけれど、そこまでのトレイルは結構険しいプチ七滝沢です。

途中「山道」という標識を何度か見かけたのですが・・・。これは登山マップにはのっておりません。修行僧の方はこちらを行かれるのでしょうか。

さて、以下が七滝沢コースとの分かれ目の会所にある標識。

七滝沢コース、目印がかなり明快で迷うことはないし、面白いコースでしたよ!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

スポンサーリンク

タグ

最近の記事

やまびとのツイッターアカウント