【ミニマリスト登山】アライテント オニドーム1のレビュー

ミニマリスト登山を志し、一年ほどのリサーチの結果購入したアライテントのオニドーム1。使用感は上々です。

初めての自前テントなので他のテントとは比較できませんが、パッキングもしやすいし組み立てもスムーズ。

オニのツノにあたるテント内のスペース(オニドームは上から見ると鬼の顔のような形をしています)や前室とか、本当に必要?と思われる方もいらっしゃるようですが、使用すればするほど不可欠に思えてきます。

2層構造で自立式

2層構造と自立式、というのは、これからいろいろな山の環境で設営を行うことを想定すると、必須条件になるかと思います。

山岳テントには、透湿性のインナーテントと防水フライシートを組み合わせる2層構造(ダブルウォー)のものと、防水・透湿性能のある生地を使用した1層構造(シングルウォール)のものがあります。

1層構造の場合は、1枚なので軽量ですが、防水透湿性能は2層構造のものにはかなわず、テント内で発生する水蒸気が結露しやすい、という難点があります。

私が2層構造に決めたのは、前室がほしかったから。

風の強い稜線などで入り口を開けるとテント内に強風や雨が吹き込んできますが、2層あることでずいぶん緩和できます。靴をはくときはフライシートに守られていたい。

実は当初、スノーフライにも対応しているモデルがいいかと思っていました。しかし、実際積雪期の山に行く時、どのみちスノーフライではなくレインフライを持参するような気がして、こだわらないことにしました。

あと、自立式というのも重要な条件。

非自立式を工夫しながら立てる、というのはそれはそれで楽しいしいろいろな形状があるのは面白いと思うのですが、正直、物理的に最も安定しているのは自立式。わざわざテントとして購入するのに非自立式にするのは、合理的ではないと思います。

ミニマリスト的軽量で丈夫

ミニマリストとして最重要事項の一つは軽量さ。

オニドーム本体とフレーム、フライシートを含めて。1,290グラム。アンダーシートが180グラムです。ペグも含めて総量1,500グラム程度。

だいたいシングルミニマム用山岳テントの標準的な重量ですね。それでいて、このスペースと快適さ、前室を確保しているところが気に入りました。

重量1キログラムを切る超軽量テントもあるのですが、やはり生地が薄くて心配です。その点、アライテントは10年単位でもつ丈夫さ。

アンダーシートが必要か、というのは迷ったのですが、岩場で張る時に心配だったので、休憩時の座布団としても兼用することにして購入しました。




入り口が広くて、土間のような前室がある

一人用のテントを比較していると、テントによっては、入り口が短辺にあって出入りがおっくそうな形状のものもあります。

オニドームは入り口が内部に向かって湾曲しているため、靴をはいたままでも入り口からテントのすみずみまで手がとどく形状。

土間で調理をする時にも、土間とまではいかなくてもオニの角の部分が防風目隠しの役割をしてくれて快適です。

夜や早朝、寒くなるとフライシートを閉めて、アルミ箔のついたてを立てて調理をしています。(本当はしてはいけません。めちゃくちゃ気をつけてください。)

私は調理にアルコールバーナーを使っているので、燃料が飛んだり、目にしみたりと、寒い冬でもテント内ではなかなか調理ができませんが、オニドームのフライシートの入り口部分は、ファスナーが両端から開けられるようになっていて、上部だけ開けて換気の度合いを調整することができます。

前室の広さですが、フライシートでもう少しだけでも確保することができれば完璧だったかも。

オニドーム1の前室。マットの上にあぐらをかいて座り、テント内の左右すぐに手のとどくところに調理道具などを配置できる

ユニークな形状

ちょっと変わった形だし、フライシートの入り口のカットも素敵。デザインも、ロゴがデカデカと印刷されてなくていないのがいいですね。

色はグリーンがあるとよかったけど、オレンジも明るくていいです。

ただ、このユニークな形状のため、寝床にはひと工夫必要かもしれません。

私のスリーピングマットは厚さが5センチ。身長は163センチぐらいの細身です。奥に寝床を作ると、頭の先と足の先にけっこう余裕があって、ものが置けるくらいです。

ただし、テント奥側の壁は傾斜があるため、寝返りをうつとあたってしまうこともあります。

私ぐらいの身長だと、テントのやや真ん中あたりにマットを移動することも可能です。そうすると天井も高くなって広々としています。

以上がアライテント オニドーム1のレビュー。総じてとてもいい買い物だったな、と思っています。

3 Replies to “【ミニマリスト登山】アライテント オニドーム1のレビュー”

  1. […] ますが、使用感は上々。初めての自前テントなので他のテントとは比較できませんが、パッキングもしやすいし組み立てもスムーズ。(オニドームのレビューをこちらに掲載しました。) […]

  2. […] テントは相変わらずのアライテント オニドーム1。もう何年も使い続けていますが、ふるびることないテントです。今はグリーンのフライも出てるんですね。イイナー […]

  3. ロミ より:

    こんにちは。

    75歳(老婆)にしてテント購入を予定しています。目的は、直ぐ近くの大菩薩の他、八ヶ岳や麓で単独テント泊です。
    貴ブログがとても参考になりました。福ちゃん荘の夜中の熊の鹿狩りのお話は恐怖、~用心しなければ~ですね。

    テント選びは難航していましたが、参考になりました。寝袋はモンベルの担当者や、八ヶ岳でお世話になるガイドさんに相談しながら進めていきます。

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