こんにちは、やまびとです。
今回は一番のお気に入り登山用品、Granite Gear(グラナイト・ギア)のLEOPARD V.C.46という山岳ザックのレビューをお届けします。
あまりに素敵すぎるデザインに、完全に一目惚れでした。
(このザックに出会った経緯については【ミニマリスト登山】初めての山岳ザック選びで考えておきたいこともご覧ください。)
日本ではあまりメジャーでないメーカーのようなので、ぜひグラナイト・ギアのホームページをチェックしてみてください。
商品紹介ビデオも必見。
よく考えられた、見た目以上に魅力的なザックです。以下詳細レビューです。
細身で超かっこいい
ザック選びの際に登山用品店を見回っていて気になったのは、どうも楕円形で丸みをおびていて、横幅が広いザックが多い、ということ。
物理的にいえば、横幅が広いとトルクがかかって左右に振り回されますし、狭い登山道ではひっかかってしまいます。
実際に実装する時はサイドポケットにさまざまなものを装着するわけで、そうすると横幅がさらに広がってしまいます。
正直なところ、そんなザックが売られているのが、今でも納得がいきません。
デザインで一番気に入ったのが、この細身という点。
そしてサイドポケットや前面に登山用具をさまざまに装着してもまとまりがあり、振り回されないのです。
物が増えればトップリッドを上方向引き上げて、そこに縛りつけます。そのための紐もついています。
また、一目で惚れてしまったのもありますが、カラーの具合や紐の細さ配置がなんともいえません。
他にもいろいろなカラーがあって、ブラックなんかも素敵です。
グラナイト・ギアさんのザックはどれも独特のデザインをしているので、ぜひチェックしてみてください。
が、デザインの趣味は人それぞれ。
レビューにはデザインがダサいというものがあったり、家族に「めちゃかわいいで」と写真を送っても共感してくれませんでしたナゼダ。
サスペンション・システム
グラナイト・ギアが開発した仕組みで、背中に軽量なプラスチックの板が入っていて、ザックの重みをうまく腰に乗せてくれるとともに、重心を体に引きつけてくれます。
取り出しも可能で、より軽量なvapor current airbeam frameとよばれる空気注入式のサスペンションに変えることもできます。別売りですが。
他ブランドのザックを試した時は、重りを入れると後ろに引っ張られてまともに立っていられない、という経験をしました。
このプラスチックの板のおかげで、全ての重みがぴったりと体に寄せられ、一体感を生みます。
実際、9kgを背負った時にも、ほとんど後ろ向きの重さを感じません。

プラスチックの板が背中部分に入っており、取り出しが可能
また、背中部分は溝があり、通気性を保つことができます。本当にまったく蒸れません。

背中部分。ショルダーベルトには伸縮性のメッシュポケットがついていて、いつもスナックを入れています。
ヒップベルトにはポーチやポールハンガーが装着可能になっているのですが、別売りで日本から購入するには取り寄せてもらう必要がありそうです。
わずか1.25kgの軽量さ
ミニマリストとしては1kg以下のザックにひかれるのですが、そういったザックは、背中のサポートが十分でなかったり生地が薄くて破れてしまったりします。
永久保証の丈夫さで、サスペンションシステムや快適さを持ち合わせていながら、最も軽量を目指したザック。
ミニマリストにとって最適化された一品といえると思います。
トップリッドがお役立ち
トップリッドが最高!
取り外しが可能で、ベルトに取り付けてウェストポーチになるようにデザインされています。
やまびとはベルトをしないので、数十円の紐を購入して、リッドの四端のループに通し、リュックにしてピストン時の携帯バッグとして使用しています。
そして最高なのは、このトップリッドがとても気持ちいい枕にもなるということ。
中に衣類や雨具などを入れると、シェラフの中にも入る最適サイズの枕になり、ぐっすり眠れるのです!
完全アルパイン仕様
46リットルだけど、トップリッドはずっと上に引きのばせ、横のポケットにはテントやらギアがさまざまに入ります。
実際がんばれば60リットルは入るんじゃないかと思います。
ザックにはピッケルやウォーキング・ポールなどの取り付けはもちろん可能ですが、前面のパウチには服などをはさんだり、内側のポケットやパウチの上のメッシュポケットにものを入れたりすることができます。
パウチにはクランポンも取り付けられるよう。
ロープや服などをトップリッドの下に固定できるようにもなっています。
難点も結構ある
すべての要件を満たしたミニマリストザックの集大成のように見えますが、実は無視できない難点もそれなりにあります。
まず、気室が一つしかありません。
しかもその気室には、上のロールアップの口からしかアクセスできないようになっていて、必要なものがあるたびにストラップをいくつも外してアクセスすることになります。それが結構面倒。
気室が2つあったり、横からジッパーなどでアクセスできるザックであれば、よく使うものにすぐにアクセスできたり、用途によって分けたりすることができます。
加えて、紐が多すぎて煩雑になりがちです。
一つの動作にいくつものストラップを外さなくてはならないのは確かにシンプルではありません。
私は、ロールアップのリッドは調理の時とテントを取り出す時にしか開けないようにしていて、服はリッドの下やパウチに挟んでいます。
このロールアップのおかげで容量が調整できるので、個人的には良いデザインだと思っています。
また、紐がたくさんあると面倒は面倒ですが、登山用具や服をさまざまに装着できて応用が利く点が気に入っています。
なので、必ずしもみなさんにオススメできるザック、というわけではありませんが、難点をザックへの愛着で補える人には向いているかも。
以上、Granite Gear(グラナイト・ギア)のLEOPARD V.C.46のレビューでした。
ご参考ください〜
さいごに・・・謎があります
一つだけ謎があります。
トップリッドは取り外し可能をうたっていて、いくつか接続部を取り外せばいかにも取り外しできるように見えます。
その接続部の一つがコレ↓
ロードリフトストラップとよばれ、ザック上部を体に引き寄せたり引き離したりするためのストラップ部分。
しかし、そのストラップの先が、こんなふうにループになっていて↓
どうがんばってもはずすことは不可能・・・。インターネットでサーチしても、「トップリッドが取り外し可能で便利!」的なコメントしか見当たらず、実際どうやって取り外すのかは謎のまま。
仕方がないので、裁縫用バサミでミシン目を切って外しましたが・・・これはいったいどういう仕組みでそうなってたんでしょうか。
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初めまして。僕もleopard vc46愛用しています!同じく一目惚れで、アメリカの某店で緑(ボーリアル)だけとても安い値段で投げ売りしてたのをダメ元で買いましたが、最高に気に入ってます。いろいろストラップが多いと言えば多いですが、慣れると使い勝手は決して悪くないですし一気室なのもパッキングの自由度が高い点ではむしろプラスかと思います。軽いのと、フィット感がとてもいいですね。BlackDiamondとかGregoryも持っていてそれなりに気に入っていたのですが、こちらに慣れると後戻りできないです。
さて、ストラップがループになっていて雨蓋が取り外せないとのことですが、僕のはきついながらも引っ張ると抜けますね。
こんにちは、コメントありがとうございます!LEOPARDを同じに感じてくださる方がいてうれしいです。グラナイトギアの緑色とても素敵ですよね。私も山に背負っていっていますが、いくたびにフィット感に感動しています。本当に重みを感じないです。そしておっしゃる通り、パッキングに慣れると一気室構造が使い勝手本当にいいのがわかりました。紐もそれぞれいろんな役に立ってくれますし。しかしなんと、ストラップのループ部分、そのまま抜けるのですか!相当頑張ったのですが壊してしまいそうで諦めました。ほどいた分長くなってサックを背中にひきつける時に便利ですハイ(ポジティブすぎ?)。
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