空中都市マチュピチュへ、インカの道をトレッキングしてきたよ③

空中都市マチュピチュへのインカの道トレッキングの記録、3日目です。

1日目はこちらから。

3日目:三千の石段を下る

5時に起床。星空が戻っていました。

やや霧があるのか、天の川が見える程度ではありません。

朝食をたっぷりとって、晴天の中出発。

昨日と一昨日はやや天気が崩れていたため、天気の回復に胸がおどります。

クスコからデイツアーで行った聖なる谷は連日晴天で、その雄々しい姿をインカトレイルでも期待していたのです。

今日は9キロメートルのみで、3000以上の石段をひたすら下る予定です。

少し登って休憩所に到着すると、素晴らしい眺望。

他社のポーターが昼食の準備をしていたけれど、われわれはお昼にはキャンプ場に到着してしまう予定。

オペレーターによってもルートが少し違うんですね。

休憩所から少し石段を降りたところに、Phuyupatamarcaというインカの遺跡があります。

ガイドによると、水場や食物のそろった立地で、僧侶やメッセンジャーらが住まわっていたのでは、とのこと。

Phuyupatamarca遺跡からの眺望

この遺跡からは、ひたすら下りの石段になります。昨日の登りはゼイゼイいいながら無言で重たい足をひきずっていたやまびとですが、下りは大好き。

ヒャッホゥ!と叫びながら3段飛ばしで飛び下りました。

ただ、グループの中に一人、ここで膝を痛めてしまった男性がいました。腫れて曲げられなくなるほどだったよう。

私も日本から持っていた靴で強行していたら、相当痛めていた気がします。

(膝を痛めた時の処置はオペレーターではしてくれないようです。テーピングを持参するのがよいかも)

また、石の表面はすべすべで、よく滑るようです。きちんとしたソウルでないトレッキング靴できていた女の子は、すべったり転んだり大変だっとようです。

なので、靴は結構重要です。

下るについれて、やがて竹林が現れ、竹の太さも太くなっていきます。

といっても日本の竹とは比べものにならないほど細くて、ガイドに指差してもらうまでそれが竹だとはわからなかったほど。




やがてIntipata(インティパタ)という遺跡に到着。

相当な傾斜の切り立った山肌に切り込まれた段々畑の広大な遺跡で、その一段に立っていると目まいがするほど。

高所恐怖症の人はムリじゃないかと思われるほどの傾斜です。

この段々畑に座って眺める山々の景色はこの世のものとも思えず、山しかない地での真の生活とはこのように想像を越えるものかと、ただひたすら驚くやまびと。

このぞっとするほどの凄さは、体感してみないとわからないんじゃないかと思います。

段々畑のインティパタ遺跡からの眺望。一段下の端に置いてあるのは、やまびとのザック。

最上段には人が住んでいたようで、遺跡の下には貯蔵庫も。散策にもかなりのエネルギーを使いました。

インカの段々畑で驚きなのは、その標高差を利用して違う作物を一つの畑で作れてしまうことです。

クスコからのデイツアーで、モライという温度差と育つ作物の研究がされていたという遺跡に行った時にも驚きましたが、標高が100メートル違うと温度が1度変わるので、最上部では芋、その下にはアボガドやコーヒー、キニュア、最下位にはコットン、というように、高度によって違う作物を作るのだそう。平地のない切り立った山だからこそできるワザ。

興味深いですね。

キャンプサイトへは、なだらかな下りで、半時間程度。標高2,680メートルまで降りてきました。

昼食後は少し休憩して、徒歩7分程度のWinay Huayna遺跡へピストンします。

Winay Huayna遺跡

こちらも段々畑ですが、インティパタのように畑が山波の凸部分の表面に沿っているのではなく、凹部分に沿って形成されています。

そのため、インティパタのように山に突き出された崖の上にいるように感じることはなく、周りに囲まれて安心感のある閉じた空間。

この遺跡もやはり広大で、ずっと畑の下まで足をのばすと、巨大な儀式用のステージがあって、別の登山道に通じていました。

儀式といえば、その昔、このあたりでは小さな女の子を神に捧げる習わしがあったとのこと。

村の平安のため、山頂に一人取り残されたのだとか。それはちょっと怖い。

さて、早々ともう三日目を終えてしまい、残るは明日のマチュピチュ入りのみとなってしまいました。

ポーターとは明日早朝にお別れなので、夕食後、ポーターのチップについて皆とディスカッション。

リャマ・パスからはインカトレイルの図が描かれたTシャツが記念に配られました。

最後の夕食にはケーキが。山中でいったいどうやってつくるの!?

夜は星が美しかったのですが、テントはお手洗い場が近すぎてやや微妙な場所。

お手洗いは水洗で、一応日本の山中にあるものよりはマシだけど・・・。

テントの下の地面が少し傾斜していたので、マットの下にスリッパ(持参したけど結局使わなかった100円点のスリッパ)を入れて就寝しました。

明日は早朝、2時半起き。いよいよマチュピチュ入りです。

4日目につづく→空中都市マチュピチュへ、インカの道をトレッキングしてきたよ④

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