空中都市マチュピチュへ、インカの道をトレッキングしてきたよ②

空中都市マチュピチュへのインカの道トレッキングの記録、2日目です。

1日目はこちらから。

2日目:Dead Women’s Pathを越える

5時起床とのことだったので、4時半には起きてパッキングを開始。

やまびとのマットは空気注入式なので、少し手間がかかります。

今日は雨。ホテルでよりもよく眠れました。

朝食はフルートやらパンケーキやら、大好物がずらずらと出てきました。抜け目なく素晴らしすぎる。

出発の前に煮沸した水をプラティパスに入れてもらって、フルーツの入ったスナックの袋を受け取ります。

さて、2日目はわずか12キロメートルの距離ですが、標高4,250メートルを超え、3,580メートルまで下り、また4,250メートルまで登る一番ハードな日になります。

申し込み時から、この日が一番不安でした。そんな高山に登ったことはないし、インターネットにある体験談はどれも壮絶な印象を受けます。

しかし結論からいうと、なんてことありませんでした。

積雪期の雲取山を登った時のほうが大変なくらい。

勝因は

  • 靴がよかった(軽量で底が柔らかく、ソウルがよいもの)
  • 高山に体を慣らしていた

というところかと思います。

靴は正直にクスコで買い換えて本当によかったです。(日本からは雲取山を登った重たくて底の硬いトレッキングシューズをはいてきたのですが、痛くて街も歩けなくなってしまい、仕方なく現地調達しました。靴については「硬くてはけない登山靴を負かす方法」と「準備するもの」もご参照ください。)

普通に日本の中級の山に慣れていて、高山の環境に体が慣れてさえいれば、道幅も広くよく石段は整備されていて、なんてことのないトレッキングです。

話を元に戻して、午前中はまず3800メートルのLlulluchapampa(リュリュチャパムパ?)遺跡に向かいます。

朝から霧で、比較的重たい雨が時折ふっていました。

頂上へは階段や急な坂道が続くのですが、標高が高くなっているにもかかわらず、山は相変わらず緑。

途中、谷間に農家の景観が現れたりして癒されます。

昨日は印象的だった牛やラバの糞の匂いですが、トレイルを進むにつれて空気が新鮮になりました。

地元の人の往き交いも少なくなるようです。

リャマを見つけてできるだけ近づいてはセルフィーする若者たち…

3800メートルあたりから、ジャングルのような低木から中背の木が現れ、緑のコケが木を覆い始めます。高湿度のためだそう。

トレイルは山肌に切り抜かれ、雲に覆われて残念とはいえ展望はひらけています。

標高4200メートルのDead Women’s Pathからの眺望。もう少し晴れていれば!

下りは石段で楽チン。視界の開けた山肌を飛ぶように駆け下りました。

(が、結構急な階段になっていて、トレッキングポールで苦戦していた参加者は8割ほど。膝を痛めたり滑ったりするので用心は必要です。)

標高3580メートルまでくだってPataymayuにてランチ。リャマ・パスは真っ赤なテントが目印です。

今日は、途中にRunkuraqayという、その昔旅人やメッセンジャーのチェックポイントとして機能していた遺跡や、ホテルだった大きな遺跡、Sayaqmarka、そのすぐ降ったところにある、食物栽培と貯蔵庫の役割を果たしていたQonchamarka遺跡などを訪れました。




インカ遺跡の役割もなんだか要領を得てきた感じ。

しかしこんな展望の旅籠、世界にもめったにないに違いありません。

ものすごい傾斜の上に作られていて、強大な地震にも耐えてきたのだから驚きです。

インカ時代にホテルとして機能していたSayaqmarka遺跡

宿営地に向かうSayaqmarka遺跡のあたりから、空は晴れ始め、テント場に到着すると、すっかり晴天。

やまびとは一番乗り!イエイ!

雪山はすっかりその姿を現して、夕焼けにうっすらとそまるアンデスの山脈がはるか遠方まで開け、最高の展望です。

テント場は3,600メートル地点。

テント場から

テント場に一人早く着いてしまってすることがないので、あたりを散策しました。

昨日のようなせまぜまとしたテント場ではなく、山肌に続く広大な宿営地です。

展望は開け、ザックを降ろして身軽になって走り回っていると、トレイルで私たちと前後していたアメリカ人の夫婦に出会って、彼らのテント場まで見せてもらいました。

ご夫婦は別のオペレーターで、グループ参加で申し込んだけれど、結局参加は二人のみだったとのこと。

やはりリャマ・パスは人気だったようです。

崖っぷちのキャンプサイトで、眺望が最高でした。

しばらくしてグループのメンバーも無事続々と到着。

日が沈むと、満点の星空が姿を現しました。南十字星が山陰に見え隠れ。

が、夕食を済ませて外に出ると、また曇ってしまっていました。

明日は5時半起きとのこと。

晴れますようにと祈りながら、旅日記をつけて床につきました。

3日目につづく→空中都市マチュピチュへ、インカの道をトレッキングしてきたよ③

2 Replies to “空中都市マチュピチュへ、インカの道をトレッキングしてきたよ②”

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