【上海近郊】中国の世界遺産景勝地 黄山を廻る 〜 その③ 西海大峡谷

こんにちは、やまびとです。黄山記録、その③です。

前回まではケーブルカーで登って、北海賓館を経て、西海大峡谷を目指しているところまででした。

【上海近郊】中国の世界遺産景勝地 黄山を廻る 〜 その① 知っておくとよいこと

【上海近郊】中国の世界遺産景勝地 黄山を廻る 〜 その②

一般的な黄山の地図に西海大峡谷が省かれていることからも、観光としてはあまりメジャーでないのであろう、西海大峡谷へいけば、人は少なくなっているはずだ、とみんなで勝手な思い込みをして、足を進めましたが・・・

そんなことは、全くありません。いや、多少人は少なくなっていたのかもしれませんが、その分道も狭くなっていたのでしょうか。混雑具合はさらに増したように思います。

西海大峡谷に入ると、狭い岩場の隙間のなど、岩壁を行くルートが出て来て楽しい。

そもそもココからが西海大峡谷、という境目もわからなかったのですが、ちょうど良い具合に温かい食事を売っているレストランらしきところに到着。

人混みのわりにレストランには客一人もなく、販売員もいません。店の中まで入っていって大声で人を探し、ようやくお金を払ってトウモロコシをゲットする謎システム。




黄山内は国の管轄なので、客引きやプライベートなお店は一切ない模様。(キーホルダーを売る屋台を一件見かけましたが、これも公的なワゴンなのでしょう。)

もうすぐお昼時なので、ここでランチにすることにしました。快晴で外のテーブルが心地いい。それまで、人混みをかいくぐることと仲間との会話で気がつかなかったけれど、そういえば天候に恵まれたラッキーな登山日和。

西海大峡谷には、ルートが二手に分かれる分岐点がいくつかあります。

中国人の仲間は、観光グループのガイドの説明を盗み聞きして、「こちらが険しく、こちらが易しいルート」などと教えてくれて、私が選択する、という重責を負わされます。

険しいと人が少ないか?などと勝手な推測をして選択すると、とんでもないことに。

険しい=道が狭い=渋滞

という方程式が書けることを、実際に行ってみて発見する始末。例えばここは、たかが10メートルほどの階段に半時間は待たされました↓

大峡谷の下から登ってくる人はなく、もはや一方通行です。

道はどこもよく整備されていて、タバコを吸う人は一人もいないし、ゴミも一切ありません。(ちなみに、ゴミ箱はけっこういたるところにあって、持ち帰る必要もないので、とても便利。)

大峡谷は、モノレールの駅がある底まで、ひたすら下り。ケーブルカーで上がってきてから、ずっと平らか下りなので、通常の登山の疲れはありません。

そして、人の後をついてゆるゆると下り続け、ようやくモノレールの駅付近に到着すると、なんと登山道が閉ざされていることが発覚!

ここからモノレールの駅まで、待ち時間数時間という長蛇の列・・・。

致し方なく並ぶ我々ですが、仲間が係の人にいろいろと質問しはじめました。中国語なので何を話しているかわからなかったけれど、最終的に、

この長蛇の列の先に登る登山道があって、天海ホテルまで6キロの登り。行くかどうか決めて

とのこと。また重責を・・・。そこで私は、

疲れた人はモノレールに乗って、行きたい人はついてきて

と返答。約1名、相当迷っていた仲間がいるのですが、結局皆私についてくることになりました。

モノレールに並ぶ必要のない人は、ロープを抜けて、横を駆け下りることができます。




モノレール駅の横をすり抜けて再びルートに乗ると、人っ子一人いない、だだっぴろい大峡谷を独り占めにできる解放的な空間。ようやく開放感が生まれて、足も軽く走り回りながら空気を謳歌しました。鳥のさえずりも聞こえる!

と、しばらくまだ下りが続いていて、みんな互いの冗談に笑いながら、軽快に足を進めていたのですが・・・・

もちろん、こうまで下りが続くと、登りは相当大変なことになります。そしてこの看板↓

天海ホテルまで、4時間の登りである、とのこと。

この時点で午後2時。朝から下り続け、膝にも疲れが出始めておりました。天海ホテルから、宿泊するホテルまでもいくつもピークを越える相当の距離です。いつもの登山なら、この大峡谷の底が登山の始まり地点であるはず・・・

正直、心の隅で、大丈夫かな〜とやや不安になるやまびと。

みんなで、よし、登るぞ、とやや去勢を張り合いながら決起したのもつかの間・・・結局、急登の石段を登りはじめて数分で、一人がリタイア宣言をしました。ずっと下りだったので気がつかなかったでしょうか、登りは相当体力にくるのです。

そこで、二手に分かれることになりました。

男性二人組はモノレール駅まで戻り、女性3人組は登り続ける

という計画です。

ルートは、とにかくひたすら登りの石段です。数十メートル登り、一休みし、また登り続ける。振り返って景色を拝んで、また登り続ける。

そうして、黄山にきて初めて、ようやく登山の喜びが体中に満たされていきます。静寂の山海の中息をきらして、汗をかき、身体が自然界と触れ合っている感覚。黄山の中で生きている、と感じるこの感覚。

ケーブルカーからモノレールまでの、渋滞の中待たされるだけの下りルートでは、人混みや喧騒で精神も混乱し、街にいて映像を眺めているような、自然との一体感を感じることのできない違和感がありました。




それが今かっ飛ばされて、険しく美しい黄山の山海を身を削りながら登る。そんな登山の贅沢な感覚で身体が満たされていくよう。

他の仲間はむしろ私より体力があって、もりもりと登っていきます。中国の人は日本人に比べ男女とも体格もよく、体力もあります。「中国では山にはケーブルカーを作り、登って写真を撮って降りるだけだ」と行っていたアメリカの友人がいますが、とんでもない。実は、ケーブルカーの先に、険しい自然があるのだということなのです。

仲間が、行き交う旅行者に、後どれぐらいかかるかを尋ねています。人によって回答は全く違って、夜8時までかかるよ、だとかすぐそこだよ、なんていう回答に振り回されているお二人。

私の体内の感覚では、我々は相当なペースで登っているので、日本の登山マップのルート時間の感覚では、2倍のスピード。つまり、天海ホテルには2時間で到着する、という計算です。

そしてそれは正しかった!約2時間で天海ホテルに到着〜。

男性二人組は、ケーブルカーで天海ホテルまで登ってきたようですが、一人の足が心配なので先を急いでホテルに向かっているとのこと。

我々女性3人組は、せっかくなので、光明頂を往復することにしました。

さて、クライマックスは、実はこれからです。黄山で眺める夕日の美しさは、今までどこから見た夕日よりも美しい夕日。続きは次回お楽しみに〜

 

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【上海近郊】中国の世界遺産景勝地 黄山を廻る 〜 その④ 黄山の夕暮れ

【上海近郊】中国の世界遺産景勝地 黄山を廻る 〜 その⑤ 天都峰へ

 

3 comments

  1. […] 次の記事に回したいと思います。→ 【上海近郊】中国の世界遺産景勝地 黄山を廻る 〜 その③ […]

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