こんにちは。やまびとです。
今回はインカの都クスコ(ペルー)から出ているおすすめのデイツアーをご紹介したいと思います。
クスコはその昔、インカ帝国の首都でした。16世紀のスペイン侵略によりインカの建造物は土台を残して取り壊され、その上にスペイン様式の教会や邸宅が建てられているようすが独特です。
標高は3300メートルの高地。初日は無理せずに、クスコ周遊チケット(BTC)や宗教施設周遊チケット(CRA)などの割引周遊券を購入してゆっくり観光、2日目からデイツアーなどへの参加がおすすめ。
クスコは、観光客であふれる旧市街の中心地は警備もきびしく安全ですが、少し外れると治安は急激に悪化します。
少し入った路地での首絞め強盗や、郊外では車でもさまざまな手法を駆使した犯罪があるそうで、まず一人でクスコを離れるのはやめたほうが良さそう。
その代わりツアーは充実しており、政策でよくとりしまられているので、安価で高品質、そして安全です。
1.クスコ・シティ・ツアー

カテドラル
- 価格:15ドル
- 半日(朝か午後)
- 6施設
- カテドラル
- サント・ドミンゴ
- コリカンチャ(別:15ソル)
- サクサイワマン
- ケンコー
- プカ・プカラ
- タンボ・マチャイ
最もポピュラーなツアーで、参加者も多いことから10人ほどのグループにわけられて、グループごことに現地のガイドがつきます。(英語のレベルはガイドによりけり)
まずカテドラルから始まり、半日で郊外の遺跡ケンコーやプカ・プカラ、タンボ・マチャイまで出て帰ってくるので、けっこう駆け足。
土台がインカ時代の名残であることや地下で眠っている層など、面白い話が聞けます。
しかし、カテドラルの内部は外観からも想像できないほど豪勢で見所がいっぱい。
じっくり見始めると1日かけても見切れないと思われるほどです。ゆっくり観たい人はまた戻ってくる必要がありそうです。

コリカンチャのおどろくべきインカ石造りの技術
クスコ旧市街の中心地からはバス。
初めて目にするアンデスの世界と、郊外のインカ遺跡の姿にすっかり心をうばわれてしまいます。

カラフルな民芸品とプカ・プカラ遺跡
最後に、上質なアルパカ製品が買える工場ショップに連れて行ってもらえます。
ガイドにお願いすれば値段交渉もできるので、おみやげはここで購入してしまうのもいいですね。
2.インカの聖なる谷ツアー
- 価格:20ドル
- 全日(7:40集合)
- 3施設
- ピサック
- ウルバンバ村(レストランで昼食:60ソル)
- オリャンタイタンボ
- チンチェーロ
5千メートル級のアンデスの山々に囲まれた聖なる谷には、インカの遺跡が多数あります。
インカの聖なる谷ツアーはバス一台に1名の熟練ガイドがつきます。
シティー・ツアーでおとずれたタンボマチャイなどの遺跡を通り過ぎ、ほどなくそそり立つ山麓が姿を現します。
小さな動物園のようなところでビクニアやアルパカなど、この地で生息する動物たちを横目に進み、最初の遺跡、大きな段々畑のピサックへ。

ピサック遺跡
山頂の強風にさらされる貯蔵庫が、その昔インカの冷蔵庫。
昼食は保養地ウルバンバの村で、結婚式の式場のようなオシャレなホテルの敷地内でブッフェ式のキンタ・レストランにて。
途中、銀製品の工場ショップに立ち寄ります。
そしてクスコから75キロメートルの大きな遺跡オリャンタイタンボ。
インカの高い耐震技術など興味深い解説をたくさんしてくれます。

オリャンタイタンボ遺跡のてっぺんにある太陽の神殿から
さて、ツアーは20〜30人ほどの大きなグループで出発しましたが、クスコまで帰る人は一握り。
オリャンタイタンボやウルバンバなどの街に一泊してみるのもよいかもしれませんね。
クスコに帰る人は、途中チンチェーロ遺跡に立ち寄って見学することができます。

安全運転のバスが急停止したと思ったら・・・
聖なる谷は広大で、バスの上では雨がふっていても、前方には青空が広がっていたりします。
とても美しい景色に360度かこまれながら、アンデスの世界を満喫しましょう。
3.マラスの塩田とモライツアー
- 価格:20ドル
- 半日(8:40集合ー午後2:30ごろ帰着)
- 3施設
- モライ
- マラス村
- サリネラス(別:10ソル)
ふたたび聖なる谷へとバスを走らせるツアー。しかし巨大な、段々畑ならぬ段々塩田と、モライの宇宙人が描いたような美しい円形の段々畑は必見です。
ツアーの規模はやや小さくなり、スペイン語と英語が交互に繰り広げられるツアーです。
ガイドも、趣向の凝らし方が人それぞれ。
ギターと笛ふきのガイドになると、道中、アンデスの調べをバスの中で演奏してくれます笑。
言葉による説明はそっちのけですが、この哀しげで美しいメロディーを聴きながら流れる壮大な緑の牧草と山々を眺めるのもいいではありませんか。

栽培植物の研究が行われていたとされるモライ遺跡
モライは大小4つの円形、楕円形、長方形の段々畑で、その深さは100メートルも。
温度差を利用して栽培食物の研究を行っていたとのこと。
モラスはインカ以前から続く塩田で、いまにも落ちそうな断崖絶壁の道をバスで行くと、突然峡谷に白く現れます。
中を歩くこともできて、切り立った山肌に立って大自然に抱かれる感覚、ぜひ体験してみてください。

マラスの塩田
ここの塩はよいおみやげになりますよ。
4.乗馬ツアー
- 価格:65ドル〜(お弁当付き)
- 3時間から(ホテルでピックアップ)
乗馬ツアーを提供しているオペレーターは、上記3つのツアーに比べると格段少なくなり、また少人数だと高額になります。
ここでオススメするのは、インターネットから直接ランチに申し込むツアー。horsebackridingcusco.comでは、一人から低価格で申し込みが可能。
乗馬が初めてでも、乗り方を手取り足取り指導してくれます。

インカの遺跡にも立ち寄りガイドをしてくれるツアーも
ただし人気なので数ヶ月前からうまってしまうことも。予約はお早めに。
5. マチュピチュ・ツアー

マチュピチュ遺跡
いわずと知れた空中都市マニュピチュ。
クスコに行ってマチュピチュを訪れない人はあまりいないでしょう。
個人的には、3泊4日ほどかけてマチュピチュまでトレッキングするインカトレイルをオススメしますが、ここではデイツアーをご紹介。
ツアーの内容は旅行会社によりますが、すでに上で紹介したピサックやオリャンタイタンボなどの遺跡や市場見学をしてから、列車でマチュピチュまで行くというもので、ガイドが付いています。
マチュピチュは列車とバスを乗り継がないと行けないですし、マチュピチュ遺跡入場や(山にも登りたい場合は)入山にもチケットの手配が必要です。
列車の種類によっては何ヶ月も前に予約しておかなくてはならない場合も。
マチュピチュ遺跡への入場も1日の人数制限がありますので、早めにおさえておいてください。
チケットを手配する際にツアーを申し込んでおけば、他に見たい遺跡も一緒に周ることができますね。
申し込み方
クスコからのデイツアーは、クスコ市内の旅行会社で、前日まで受け付けています。
旅行会社を見つけられない、という心配はあまりありません。旧市街中心地を10分も歩けば数十件は見かけることでしょう。
上記1〜3は最もメジャーなツアーで、どこで申し込んでも同じツアーのようです。(私はインカトレイルでお世話になったリャマ・パスで申し込みました)
遺跡への入場料は別料金なので、周遊パスの購入をオススメします。
旅行会社によっては、乗馬やトレッキングなど、独自のツアーも提供しています。
ぜひ充実した旅にしてください。
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