こんにちは、やまびとです。
今回はインカ道トレッキングに持っていくものと現地で調達できるものについて話したいとおもいます。
(インカトレイルへの参加申し込みの仕方については、マチュピチュへインカ道3泊4日のたび 現地ツアーに直接申し込む方法①からごらんください〜)
日本で登山、テント泊をしたことのある人であれば、寝袋とマットレスなど、持っているものをそのまま持っていきましょう。
ぜったい現地で借りるより機能的で軽いです。
登山用具をとくに持っていない人で、人の使ったものでもいい、多少重くてもよい(もしくはポーターを雇う)、という人はぜひオペレーターから借りてください。
クスコにはノースフェイスが数店と、ちゃんとした登山用品店がいくつかあります。
私もお世話になりましたが、価格は日本とそんなに変わりません。
ただ、アンデスの山を歩くのに適した用品のみ売っているので、失敗が少ないと思います。現地でそろえるのも手ですね。
さて、私はマチュピチュまでインカ道でいく!と心を決めてから、登山用品をすみからすみまで研究し始めました。
購入のポイントは以下3点。
- 買う限りはこれからも登山を続けていきたいので、汎用性重視。
- テントを背負うことになってもサック重量10kg以下を目指す、とにかくミニマリスト。
- 安いが高機能。お金はないけど、今後買い換えたくはありません。
そしてズバリ大失敗したモノもあります。ここでは失敗しない登山用品の選び方をご紹介したいと思います。
(特にシューズについてはご注意!)
持っていくモノリスト
- ザック
- シェラフ
- スリーピング・マット(できれば)
- トレッキングシューズ
- レインウェア
- トレッキング・ポール(必要だと思う場合は)
- カメラ(とバッテリー)
- その他必需品
ザック
私は今後テント山行もできるように、46リットルのものを購入。
3泊4日のインカトレイル・トレッキングでもちょうどよいサイズでした。
ポーターを雇うなら、一日分のものが入るデイパックで十分です。
ポーターに運んでもらうものは、前日のミーティングで渡される袋に入れます。一袋7kgまで。
ちなみに私が一目惚れして購入したのは、Granite Gear(グラナイト・ギア)のLEOPARD V.C.46というモデル。
めちゃくちゃステキデザインで、超軽量。
日本で体に合うモデルが手に入らなくて、アメリカに発注したほど(後日、石井山専さんで割引されているのを見かけて、気づかないフリしたけど)。
細身だし背中にプラスチックの板が入っていて、ザックが体にくっついてくれるので、重くても振り回されません。
でもレビューでは、メイン部分は上の口を開けないとアクセスできなくて不便、とか、紐が多すぎて煩雑、など不満もあるみたいなので、必ずしもオススメはできません。
ご自身(の特に体)にあったものを選んでくださいね。
(ザック選びのコツについては【ミニマリスト登山】意外と奥が深かったザック選びのコツもご参考ください)
シェラフ
寝袋。スリーピングバッグ。
オペレーターから借りることもできますが、借りた人の中には少し寒いと言っていた参加者(女性)もいました。
私が持って行ったのは、モンベルのダウンハガー800 ウィメンズ#3。
4月にインカトレイルに持っていくなら、ここまで温かいものは必要ないかもしれません。
実際、暑くてファスナーを開けて寝たくらい。でも3日目は寒くなってちょうどよかったかな。
しかし#3だと日本の冬山で使うにはやや不足ぎみです。
そういう時は、ミニマリスト的アプローチで、ダウンパンツとダウンジャケットを着てダウンを増やす、という計画です。
スリーピングマット
ツアー料金に含まれていますが、ポーターを雇わないなら自分で運ぶ必要があります。
私も最初はオペレーターのものを運ぶ予定でしたが、サイズと重さを聞いてみると、なんと1インチフォームパッドで1キログラムとのこと。
それは重い!
ということで買って持っていくことに。
実際、丸めたパッドを運んでいるのを見ると、サックにはとうてい入りきらない大きさで、外付けする必要がありそうです。

オペレーター貸出のスリーピングマット
私が買ったのはExpedのダウンマットです。
空気注入式で軽いけれど、中にダウンが入っていてめちゃ暖かい。
これはあくまで日本の冬山での使用を意識して買ったもので、インカトレイルのみであればどんなマットでも大丈夫です。
(スリーピングマットの選び方については、【ミニマリスト登山】スリーピングマットの選び方にも書きました)
トレッキングシューズ
これは私は失敗しました。
登山用品の研究過程で
重たいザックを背負って歩く場合、初心者はその重さを膝で支えることができない。したがって、ハイカットのしっかりした作りの登山靴を買い、足首で重さを支えるようにすること
といったことをよく見かけたり聞いたりしたのです。
脚や足の形が標準的でない人は、信じてはいけません!
かえって故障をまねいてしまう可能性があります。
真に受けた私は、非常に硬いハイカットの登山靴を買ってしまい、相当大変な思いをしました。
すごく高い買い物だったわけで、今でも後悔しています。
そもそも足にあっていない靴を買った私が悪いのですが、ここでは注意すべき難点を3点だけふれます。
- ソールが硬い
- 重たい
- 強固すぎて足の故障の原因になる
ソールの硬い登山靴は、初心者にはきついです。まともに登ることができません。
そして、この重さは相当こたえます。コースタイムがだいたい3割ぐらい増える感覚です。
また全体が強固で、足には一切なじみません。鉄のかたまりをはいて歩いている感じで、この靴をはいた時は必ず足や膝を故障します。
オススメするのは、ソールが柔らかく滑らない(vibramのロゴがあるものなど)、軽量の靴。
私はクスコで買い換えるハメになりました。
ノースフェイスで買ったミドルカットのトレッキングシューズは完璧で、石段も飛ぶように下れました。
この靴の良さは、足の甲にあたる部分でしっかりと締めてくれること。
このため、足先はいくらでも広げられ、足首の動きも制限されません。
さすがよく考えられてあります。
もちろん防水のものを選んでくださいね。
レインウェア
雨季にはちゃんとしたものが必要じゃないかと思います。
私が参加した4月は、雨季がちょうど終わる頃で、だいたい曇りから快晴に恵まれました。
雨にみまわれた時は、クスコで2ドルで買った薄いビニールのレインウェアが活躍。
それで十分でした。
ゴアテックスのトレッキングジャケットとレインパンツ、サック用のレインカバーがあれば大丈夫だと思います。
トレッキング・ポール
お気に入りのものをお持ちでない限り、持っていく必要はありません。
オペレーターから良質のポールを安く(1本8ドル)借りれます。
そもそもやまびとは、トレッキング・ポールの必要性はない、と考えます。
私はオペレーターからためしに借りてみたのですが、4日間、邪魔になるだけでした(2本で500グラム弱)。
使うには上半身の筋肉を使う必要があり、それが余計に体力を消耗するのです。
しかし、下りが急な石段がけっこうあり、メンバーの8割ぐらいは、ポールであちらこちらを支えながらおそるおそる降りていましたので、バランス感覚に自信のない方は持っていたほうがいいかもしれません。
衣類はレイヤーで
着替えは人それぞれですが、私は悩んだ結果、4日分持っていきました。寝着を4日目に使いましたので3日分+寝着ですかね。
相当な汗かきで大量にかいたので、持って行って本当によかったと思いました。
ただし、メリノウールの素晴らしさをその時知っていたら、二日分くらいでよかったかも。(私は1枚だけメリノウールのパタゴニア長袖Tシャツを持っていきました。)
メリノウールは本当にすごいですね。汗をかいてもすっごい快適。
Tシャツ以外は、レイヤーで着るのが基本です。
- Tシャツ
- 薄いダウンジャケット
- フリース
- トレッキングジャケット
の順ではおります。
下は薄手のトレッキングパンツの下に薄いタイツをはいていました。(ジーンズ一本で参加したツワモノもいましたが、問題はなかったようです。)
基本的に、インカトレイルの難易度は、日本の登山でいうと初級レベル。
道は整備されていて、体が高度にさえ慣れれば、何も難しいことはありません。
その他の必需品
細かいもので必要なものをリストしますと
- フラッシュライト
- トイレットペーパー
- あらゆる種類の使い捨てワイプ(手用アルコールワイプ・ボディーワイプ・フェイスワイプ・おしりワイプ)
- 水筒
- サングラス
- ハット(日よけ)・ヘッドウォーマーもあればなお可
- 虫除けスプレー(重要!)
- 日焼け止め
- 洗面用具
- 手袋
- 予備用スナック
- バッテリー(携帯用)
- カメラ
- (必要なら)サンダル・水着
- 本
トイレットペーパーは、モンベルのホルダーが大活躍しました。
なんといっても首にかけて引き出せる!
尊敬を集めた一品です。
水筒はプラティパスが軽量で秀逸です。
私はクッカー用のアルコール用容器としても使っています。
手袋は、クスコからデイツアーに参加した時に、アルパカの指先が出るタイプの手袋をぜひ購入してください!
軽くて便利で超あたたかいです。日本登山でも重宝しています。
こんなところでしょうか。
かなり冷え性の私ですが、これで冷え込む夜も寒い、と思うことはありませんでした。
カメラは、、、私がアドバイスほしいです。
さんざん迷ったあげく、予算切れで買えず。
せっかくの絶景なのでできれば持っていきたいですね。
最後に、ひまつぶしに本を持っていくのも手ですよ。
私はKindle (iPhone) に Mark Adamsによる「Turn Right at Machu Picchu:Rediscovering the Lost City One Step at a Time」を入れていきました。ユーモアにあふれていて、一気に読めます。
せっかくなのでインカ文明をふりかえりながら、トレイルをたどってみてはいかが?
おまけ
登山用品の準備だけではなくて、高山にも体を慣れさせないと、と3,000メートル級の山にも登ったりしましたが、あんまり効果はなかったみたいです・・・。
解決策はただ一つ!
なるべく早くクスコ入りすることです。
(そして現地ではコカ茶を怖がらずに飲みましょう。)
マチュピチュへインカトレイルの記録
空中都市マチュピチュへ、インカの道をトレッキングしてきたよ①
空中都市マチュピチュへ、インカの道をトレッキングしてきたよ②
空中都市マチュピチュへ、インカの道をトレッキングしてきたよ③
空中都市マチュピチュへ、インカの道をトレッキングしてきたよ④
申し込みのしかた
現地ツアーに直接申し込む方法①
現地のツアー・オペレーターの選び方について
現地ツアーに直接申し込む方法②
やまびとの参加したリャマ・パス(Llyama Path)というオペレーターのレビュー
現地ツアーに直接申し込む方法③
日程の問い合わせとツアーへの申し込み方
準備をしよう
旅程の組み方
インカトレイルをくみあわせた日程の組み方
準備をしよう
インカトレイルに持って行くトレッキング用品のそろえ方
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